二宮町I邸の外観をご覧になられて、設計をご依頼いただきました。
美術品のコレクションを展示するスペースであり、小説を執筆する空間を増築しました。
「卵」をコンセプトとしてスタートしました。平面的には中央の卵(生)から同心円状に広がり外周の闇(死)の世界と拮抗した緊張感を、白い壁は卵の殻を主原料としたビーナスコートにて、四隅の黒い壁は備長炭の壁材で表現しています。
断面的には、テーブル下は廃墟(死)、テーブル上は(生)の世界、光天井は(神)の世界で構成されています。
施主が直島の美術作品群を好まれていることもあり、社内旅行で直島に行ってその空気感を体感する機会にも恵まれました。設計時には芸術論を幾度となく戦わせる場面もございましたが、施主と設計者が一つの作品を作り上げていく過程では大変勉強になりました。
計画敷地 | :小田原市小竹 |
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用途 | :展示室 |
構造 | :木造 |
階数 | :1階 |
敷地面積 | :127.15㎡ |
建築面積 | :9.11㎡(増築部分) |
延床面積 | :9.11㎡(増築部分) |
竣工 | :2017年9月 |