2026.06.13岐阜県立森林文化アカデミー

  • 愛知・岐阜研修旅行1日目
    岐阜県美濃市の保育園、美濃保育園の次に訪問したのが岐阜県立森林文化アカデミーです。

    演習林の山を含めると40haある広大な敷地の中に、複数の建物があり下記建物について見学させてただきました。
    ※これ以外にも多くの魅力的な建物がありましたが、全てを見学するのは時間的に難しかったです。

    ▼①校舎棟              ▼②モリノス

    ▼③木材開放試験室          ▼④森の情報センター

    ▼⑤木材乾燥室

    まず、この施設は木造建築・家具・林業・環境などのプロフェッショナルを育成する公立の短期大学校です。
    我々の本業が建築設計ということで、建築に関することを交えていただきながら教員の方に引率していただきました。

    まず驚いたのが、生徒が1年次に本学校の改善点・改良点を探して企画立案(予算・設計・工法)を行い、2年次にそれを実際自分たちで木材を加工・施工するようです。
    (木材の調達は敷地内の演習林から林業コースで調達してくるそうです。)

    実際に設計施工するものは、屋内階段だったり渡り廊下、大庇、駐輪場の架構等、木造でできるものは全て自分たちで行うとのことです。
    また、敷地内の建物のほとんどは岐阜県産材や演習林からの木材だそうで、集成材はほぼ使用してないようです。

    ▼屋内階段              ▼大庇

    ▼駐輪場               ▼渡り廊下

    これら建物について、本学の教員の方にご説明いただきまして非常に我々の設計業にも刺激を受けさせていただきました。
    詳しいことを書きたいところですが、ものすごい文量の紙面にもなってしまいそうなので、下のリンクから公式の施設紹介を添付しました。

    是非、ご覧ください。
    ・岐阜県立森林文化アカデミー

    設計趣旨・構造計画

    ・モリノス

    morinos ~モリノス~

    簡単に下記、ご紹介させていただきます。

    ①校舎棟
    本体構造とは別に当時では告示等もなかった面格子の架構構造があり、地震時の捻じれ・噛合いで粘り強さがでる。
    面積・耐火要件的に1000㎡以内にRC防火壁で区画を整理している。
    RC耐火壁を自立させるために、また視線を外部に誘導するために雁行した形になっている。
    改修で断熱改修とサッシ改修を実施。全ての部屋で機密測定を専門の教員が実施して確認した。
    ▼面格子               ▼RC防火壁

    ②モリノス
    構造としては木ブレースで屋根を支えている。
    外壁面のサッシは省エネの関連からトリプルサッシとしている。
    床のデッキはメンテナンスの観点から表層圧縮財と防腐剤を塗布している。
    雨掛かりが極力減る様に屋根したまでに抑えている。
    内部塗壁材に樹皮の左官材(おそらく世界初)を用いた。(挾土秀平さんと共同で)
    ▼樹皮左官塗壁

    ③木材開放試験室
    木材の構造実験室。外部の企業もここで実験を行うことがある。
    ▼内部

    ④森の情報センター
    屋根を支えている架構は全て集成材をしようしてなく、架構同士の接合も金物は使用しておらず組み物としている。
    ▼外部                ▼内部

    ⑤木材乾燥室
    課題で使用する木材の乾燥場。
    OMソーラーを使用して内部を暖房している。
    また、一部外装材はプラ波板にしており温度差による結露がすごいので、表面から結露水が流れるようにしている。

    岐阜県立森林文化アカデミー

    建築設計
    ①③④:(株)北川原温建築都市研究所(現:MET(株))
    ②  :岐阜県立森林文化アカデミー木造建築スタジオ(教員+生徒)、(株)三宅設計、(株)ダイナ建築設計

    設計施工
    ⑤  :岐阜県立森林文化アカデミー木造建築スタジオ(教員+生徒)

    #たてもの探訪